矢野経済研究所の調べによると、2020年度の国内化粧品市場(メーカー出荷金額ベース)は前年度比15.6%減の2兆2350億円だった。新型コロナの影響でインバウンド(訪日外国人客)需要がほぼ消失したことに加えて、テレワークや外出自粛で国内需要も落ち込んだ。
カテゴリー別の市場規模は、スキンケアが1兆700億円、ヘアケアが4350億円、メイクアップが3990億円、男性用化粧品が1210億円、フレグランス化粧品が260億円だった。
感染拡大の沈静化で国内需要は徐々に回復し始めており、21年度の化粧品市場については1.6%増の2兆2700億円になると同研究所では予測している。インバウンド需要は、今後数年かけて緩やかに回復していくものとみられる。