ユニリーバ、来年のインフレ加速を警告 第3四半期は増収
[21日 ロイター] – 英蘭系日用品大手のユニリーバは21日、来年インフレが加速する可能性が高いとの見方を示した。エネルギー価格などの上昇で消費財メーカーが値上げを迫られるとしている。
同時に発表した第3・四半期の増収率は予想を上回った。通期の利益率予想は据え置いた。
第3・四半期の売上高は実質ベースで2.5%増。同社がまとめた市場予想は2.2%増だった。米国、インド、中国、トルコで需要が好調だった。販売量は1.5%減少したが、4.1%の値上げで補った。
販売量の落ち込みの3分の2以上は、東南アジアに起因。新型コロナウイルスのデルタ変異株流行で厳格なロックダウン(都市封鎖)が導入され、消費が低迷した。
同社は、パーム油、大豆油、プラスチックなどでコスト圧力が強まっていると指摘。
東南アジアでは、販売量の減少率が1桁台後半に達した。大幅な値上げは行っていないが、消費者が低価格ブランドにシフトしており、インドネシアなどで競争が激化しているという。