ZOZOが発表した2021年4〜6月期の連結業績は、売上高が前年同期比15.4%増の388億円、営業利益が20.8%増の125億円、純利益が19.3%増の87億円だった。前年同期は新型コロナの影響による巣ごもり需要で業績が大きく伸びていたが、5月に実施したセールイベント「ZOZOWEEK」やテレビCMによる集客強化で、EC(インターネット通販)サイトでの販売が一段と拡大した。
主力ECサイト「ZOZOTOWN」での商品取扱高は6.6%増の906億円と伸び率が鈍化したが、ヤフーが運営するPayPayモール内の「ZOZOTOWN PayPayモール店」での商品取扱高が約2.2倍の98億円と大きく伸び、全体では22.5%増の1168億円となった。
テレビCMの増加や眼鏡型肌色計測ツール「ZOZOGLASS」の無料配布などで販促費が増加したが、広告事業などの成長に伴う粗利益率の改善、物流関連費の低減などで吸収した。
22年3月期通期の業績は従来予想を据え置いた。売上高は前期比10.3%増の1626億円、営業利益は8.3%増の478億円、純利益は7.7%増の333億円を見込む。