異変!上場小売業決算まとめ 営業収益ランキングトップ10
そのほか、「決算ランキング2021」特集では、ROAやROE、総資産回転率、売上総利益率、在庫回転率、時価総額といった経営指標のほか、既存店売上高や期末店舗数といった小売経営において重要なデータを主要業態別にまとめている。
ここでは、その中から企業の収益性を示す、ROAに注目してみたい。「総資産経常利益率」であるROAは、「企業に投下された総資産を使ってどれだけ効率よく収益(経常利益)を得ているか」を示し、企業の収益性を評価する指標として広く使用されている。
図表で示した企業のROAを見ると、セブン&アイ傘下のセブン–イレブン・ジャパンが13.8%と最も高かった。セブン–イレブンは、21年2月期決算で減収・営業減益となったものの、収益性の高さは健在で、食品を扱うリアル小売ではトップクラスの水準にある。もちろん同社をはじめとするフランチャイズ方式のチェーンは自前で資産を使うことなく効率的に店数を増やし、利益を増やせるので、直営の小売業よりもROAが高くなる傾向がある。
「決算2021ランキング」特集では、通信販売企業を含めた全上場小売業のROAランキングを掲載している。セブン–イレブンを超えるROAを叩き出したのはどんな企業だったのか。本特集を参照されたい。
コロナ明暗上場小売業309 社の最新データを網羅、決算2021ランキング の新着記事
-
2021/06/30
スーパーとドラッグストアはコロナ特需反動でどうなる?トップアナリストが見通す21年度展望とは -
2021/06/30
スーパー、2020年度決算は絶好調、21年度格差急拡大の理由と見分け方 -
2021/06/30
コロナで危機的状況の外食業界決算ランキング!トップ10で唯一増収となったのは? -
2021/06/30
全小売業対象、時価総額トップ100社ランキング!上位3社だけで1年間で3.7兆円も増加! -
2021/06/29
上場専門店チェーン&EC74社の21年度経営成績を一挙公開! -
2021/06/29
コロナで産業崩壊 20年度百貨店業界決算ランキング!