経営統合予定のマツキヨとココカラは揃って減収減益、21年3月期
10月に経営統合を予定しているマツモトキヨシホールディングス(HD)とココカラファインの2021年3月期連結業績は、揃って減収減益となった。両社とも繁華街や都心立地の店舗が多く、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛やインバウンド(訪日外国人客)の激減が響いた。
マツキヨHDの21年3月期の業績は、売上高が前期比5.7%減の5569億円、営業利益が16.1%減の315億円、純利益は17.6%減の215億円だった。ココカラファインは、売上高が9.3%減の3664億円、営業利益が22.4%減の103億円、純利益は47.8%減の43億円となった。
店舗についてはマツキヨHDが71店舗を出店(24店舗を閉鎖)、期末店舗数はグループで1764店舗となった。一方、ココカラファインは兵庫県を中心に69店舗を展開するフタツカHDをグループ化した結果、総店舗数は新規出店を含めて116店舗増の1461店舗となった。
両社は経営統合を控えているため、22年3月期の通期業績予想については公表しなかった。22年3月期上期(21年4〜9月)については、マツキヨHDが売上高2740億円(今期から収益認識に関する会計基準を適用するため前期との単純比較は不能)、営業利益は150億円、純利益は110億円を見込む。ココカラファインは同じく22年3月期上期で、売上高は前年同期比0.7%増の1932億円、営業利益は40.1%増77億円、純利益は約5倍の56億円を予想している。