米会員制倉庫店最大手のコストコ・ホールセールが発表した2021年度第2四半期(20年12月〜21年2月)の業績は、営業収益(会費収入を含む売上高)が前年同期比14.6%増の447億ドル(約4兆8600億円)、営業利益が5.8%増の13億ドル、純利益が2.1%増の9億5100万ドルだった。
既存店売上高は米国が11.4%増、カナダが13.4%増、日本を含むその他の地域が21.5%増で、会社トータルでは13.0%増だった。第1四半期(20年9〜11月)の15.4%増からやや失速したが、新型コロナウイルス感染拡大によるまとめ買い需要で、2ケタの増収を維持した。
Eコマースの売上高は75.8%増で、これも第1四半期の86.4%増より低い伸び率となった。同社は買い物代行サービス大手のインスタカートと提携し、食品・日用品の当日配送を行っているが、Eコマース売上高にはこれが含まれていない。
アナリストとの電話会議でコストコのリチャード・ギャランティCFO(最高財務責任者)が語ったところによると、食品・日用品の当日配送売上高は、第2四半期に450%増と大幅拡大した。食品・日用品の当日配送を含んだ場合のEコマース売上高は96%だったという。
会社全体の業績では、売上高に対して利益の伸びが低くなっているが、主に新型コロナ関連の特別手当の支給がその要因となっている。