「ドン・キホーテ」などを傘下に持つパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は2月10日、2021年6月期の連結営業利益予想を30億円引き上げ、前期比6.1%増の800億円とした。新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要で、食品や住居関連商品の販売が好調に推移している。
通期の売上高は1.1%増の1兆7000億円と従来予想を据え置いたが、純利益は6.2%増の530億円と、従来予想を20億円上回る見通しだ。
同日発表した20年7〜12月期の連結業績は、売上高が前年同期比0.7%減の8528億円、営業利益が13.1%増の493億円、純利益が15.1%増の326億円だった。
ディスカウントストア事業では、主力業態の「ドン・キホーテ」がインバウンド(訪日外国人)需要の激減などから既存店売上高が12.3%減と苦戦したが、食品を広く取り扱うファミリー向け業態「MEGAドン・キホーテ」が善戦。営業利益は18.1%増の322億円となった。
ユニーを中心とする総合スーパー事業は、ドンキとのダブルネーム業態への転換で店舗数が減少していることから、売上高は10.0%減となったが、営業利益は13.1%増の113億円に拡大した。郊外の大型店を中心に食品が好調だった。
※営業利益11.1%増としておりましたが、13.1%増の誤りでした。訂正してお詫び申し上げます。(2/12 18:00修正)