2期連続最終赤字のヤマザワ、コロナ禍で増収増益 – 収益力向上をめざす取り組みとは

若狭 靖代(ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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ヤマザワ(山形県/古山利昭社長)は10月16日、2021年2月期第2四半期の決算説明会を行った。前期まで2期連続の最終赤字となっていた同社だが、新型コロナウイルス(コロナ)の感染拡大に伴う需要の急増により、上期は一転して大幅な増収増益となっている。

ヤマザワ古川利昭社長
ヤマザワ 古川利昭社長(2017年4月21日撮影、撮影:ダイヤモンド・チェーンストア編集部)

上期増収増益、コロナ禍で収益向上

 ヤマザワの上期連結決算は、営業収益576億8300万円(対前年同期比105.0%)、営業利益14億7700万円(同604.5%)、四半期純利益8億3700万円(同1156.6%)で増収増益となった。コロナによる需要増や、販促の見直し・在庫削減などの効率化、不採算店舗の閉店を進めたことが大幅増益につながった。
 事業別では、SMの「ヤマザワ」の既存店売上高が対前年同期比106.5%、ドラッグストアの「ヤマザワ薬品」が同101.8%と前年を上回っているが、秋田県を本拠にSMを展開するグループ傘下の「よねや商事」のみ同97.1%と前年割れ。ヤマザワとヤマザワ薬局はコロナ需要の恩恵を受けた形だが、よねや商事はコロナによる帰省自粛やイベント中止による影響の方が上回った。
 グループの80%の売上高を占めるヤマザワの上期の傾向として、客単価が同107.3%と伸びたことが挙げられる。客数は上期全体で同100.0%と前年と変わらないが、コロナ禍でのまとめ買いや、単価の高い大容量サイズの商品が売れたことが既存店売上高の増加につながった。
また、山形県内の店舗が伸び悩んだのに対し、宮城県内の店舗では客数・売上高ともに好調だった。宮城県では感染者が多く、消費者の防衛意識が早くから高かったことが好調の原因のひとつだが、山形県では帰省自粛・イベント中止によるあおりを強く受けたとみられる。

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