[13日 ロイター] – 米医薬品・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は13日の第3・四半期決算発表に合わせ、通期の利益見通しを引き上げた。見通し引き上げは今年2回目。
同社は前日、新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)を中断したと発表。被験者が病気を発症したためで、データや安全性を監視する独立委員会のほか、医師が病気について精査を行っているという。
この日の同社株価はワクチンの先行きを巡る懸念を受け、午前の取引で約1.4%下落している。同社のウォルク最高財務責任者(CFO)はCNBCに対し、治験中断がどの程度続くか分からないと述べた。
第3・四半期売上高は、同社最大の医薬品部門が好調で210億8000万ドル。前年同期の207億3000万ドルから増加した。
医療機器部門の売上高は3.6減の61億5000万ドルだった。の新型コロナ危機を受け患者や病院が緊急でない手術を延期していることが影響した。
1株当たりの調整後利益は2.20ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の1.98ドルを上回った。
2020年通年の調整後利益は1株当たり7.95─8.05ドルとし、従来の7.75─7.95ドルから引き上げた。