GDP4-6月期は厳しい数字覚悟、内需中心の経済回復を=西村再生相

ロイター
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西村康稔経済再生担当相
6月19日、西村康稔経済再生担当相(写真)は記者会見で、4─5月を底にして日本経済を内需中心に回復させていきたいとの見解を示した。写真は都内で昨年9月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 19日 ロイター] – 西村康稔経済再生担当相は19日の記者会見で、4─5月を底にして日本経済を内需中心に回復させていきたいとの見解を示した。

西村再生相は、内需は4─5月を底に上向いていると指摘し、補正予算を執行していくことで下支えしたいと強調。6月の月例経済報告で景気判断を「極めて厳しい状況にあるが、下げ止まりつつある」と上方修正した理由について説明した。

一方、海外の経済動向は不透明感が強いことから、外需はまだ厳しく、先行きは慎重に見ていくべきだとし、「4―6月期のGDPは、かなり厳しい数字になることを覚悟しなければならない」とも語った。

新型コロナウイルス対策を巡って、政府は19日から県境をまたぐ移動制限を緩和し、経済活動を本格的に再開させる方針を打ち出している。ただ、移動の増加は新たな感染拡大を生むリスクを高めることにもなりかねないため、西村担当相は「小さな流行に抑えていくことが重要だ」と表明。「緊急事態宣言はもう出したくない」と語った。

県境をまたぐ移動制限の緩和について「一気に観光振興をすると多くの人が移動して、人気のスポットに集中してしまう」と説明。いわゆる3密を回避するためにも、入場制限や感染防止策の徹底が重要だと述べた。

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