楽天が発表した2020年1〜3月期の連結業績(国際会計基準)は、営業損益が240億円の赤字(前年同期は1136億円の黒字)、純損益が353億円の赤字(同1049億円の黒字)となった。電子商取引(EC)の流通総額は増えたが、携帯電話事業への先行投資や物流インフラへの投資負担が重荷となった。
売上高に当たる売上収益は18.2%増の3314億円だった。国内ECの流通総額は9271億円と9.8%増えた。楽天カードのショッピング取扱高も27.6%増の2兆7000億円に拡大した。国内ECの営業利益は14.3%減の103億円となった。国内ECを含むインターネットサービス事業は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う「楽天トラベル」の低迷などで、営業損益は44億円の赤字(前年同期は1106億円の黒字)だった。
緊急事態宣言が発令されて以降は「楽天市場」での食品や日用品などの購入が急増しており、4月の国内ECのショッピング流通総額は57.5%増加した。