週刊コンビニニュース ファミリーマートがマドラーの木製化とストローレスリッド
1週間のコンビニに関するニュースをまとめた『週刊コンビニニュース』。資源の枯渇、社会からの要請等、小売業にとって、SDGsの取り組みは非常に欠かせないものになっている。そうしたなかファミリーマートはカウンターコーヒーでマドラーの木製化とアイスコーヒーでストローレスリッドの採用を始めた。同社では、温室効果ガス削減目標が、パリ協定の目指す「2℃目標」を下回るとして、コンビニ業界で初めて認定も受けている(3月31日〜4月6日のニュースをまとめました)。
ポプラ
離島で農協とコラボ出店
ポプラは4月4日、山口県萩市にある離島“見島”(みしま)に見島店を開店した。離島への出店は16店舗目となる。冬場は海が荒れ、島内の総世帯数は446。通常では出店がむずかしい地域だが、山口県農業協同組合とのコラボレーション出店となり、直売所とコンビニ併設の“島のよろずや”として機能していく。見島店は一般的なコンビニサービスだけなく、地元の生産者が育てた新鮮な野菜と肉、採れたての海産物などを取り揃え、土産物の販売やマルチコピー機での住民票取得など、観光客から島民まで幅広い客層に対して、商品とサービスを提供する。
セブン-イレブン
北関東で「FC小型トラック」の実験、ほか
北関東エリアで配送業務を委託する丸伊運輸(東京都府中市)が、日本初の水素ステーション併設型となる配送センターの「チルド米飯佐野センター」を栃木県栃木市で稼働したことを受け、セブン-イレブン・ジャパンは都内で行っていた「FC小型トラック」の実証実験を、栃木県内の一部エリアでも実施する。配送に伴うCO2削減を目指すセブン-イレブンは、商品を運ぶトラックの一部にハイブリット型やEVなどの環境配慮型車両を導入。昨年4月からはトヨタ自動車が開発した「FC小型トラック」で実証実験を行っている。
また、セブン-イレブン・ジャパンは3月31日、茨城県社会福祉協議会、茨城県と「社会福祉貢献活動に係る寄贈品に関する協定」を締結した。店舗の改装時に発生する在庫商品の一部を、県社会福祉協議会へ寄贈し、食品ロス削減への対応および社会福祉貢献活動に役立てる。
ファミリーマート①
「第2回うまいパン決定戦」
決済で「メルペイ」と「pring」追加
ファミリーマートでは1月21日から2月10日まで「第2回うまいパン決定戦」コンテストを開催。日本の代表的パンメーカー9社が、チーズをテーマにオリジナルパンを開発し、全国を5つのブロックに分け、人気NO.1を競った。各ブロックの優勝5商品が決定し、3月31日からブロックごとに4月6日まで優勝セールを実施する。関東甲信越・福島、および関西・東海・北陸・中国・四国という広範囲において、神戸屋のチーズ三昧(税込138円)が2年連続で優勝した。
<決定戦結果>
ブロック | メーカー | 優勝回数 | エントリー商品 |
---|---|---|---|
北海道 | 日糧製パン | 初優勝 | 厚切りチーズマヨトースト(税込168円) |
東北 | 山崎製パン | 2年連続優勝 | チーズケーキデニッシュ(税込128円) |
関東甲信越・福島 | 神戸屋 | 2年連続優勝 | チーズ三昧(税込138円) |
関西・東海・北陸・中国・四国 | 神戸屋 | 2年連続優勝 | チーズ三昧(税込138円) |
九州 | リョーユーパン | 初優勝 | 大きなチーズパン(税込118円) |
ファミリーマートはまた、「FamiPay」をはじめ計10種類のスマホ決済サービスを導入していたが、3月31日から「「メルペイ」と「pring」を新たに追加し、合計12種類のスマホ決済サービスができるようになった。
ファミリーマート②
マドラーの木製化とストローレスリッド導入など進む環境対策
ファミリーマートは「カウンターコーヒー用のプラスチックマドラーの木製化」と「アイスコーヒーのストローレスリッドの導入」を3月31日から始めた。導入により、年間約110トンのプラスチック削減を見込んでいる。
ファミリーマートの環境対策は多岐に及んでいる。それら取り組みの結果として、ファミリーマートが設定した温室効果ガス削減目標が、パリ協定の目指す「2℃目標」(産業革命後の気温上昇を2℃以内に抑える)に対して「2℃を十分に下回る」として、CVS業界で初めて「Science Based Targets(SBT) イニシアチブ」の認定を受けた。
ミニストップ
「J-Coin Pay」開始で決済サービス拡大
みずほ銀行が提供し、全国90以上の金融機関が参画するスマートフォン決済サービス「J-Coin Pay」を4月1日から導入する。スマホを活用したバ-コード決済サービスは、2018年12月から導入を始め、今回の「J-Coin Pay」で10種類の利用が可能となる。
セイコーマート
「Edy オートチャージ」が利用可能に
電子マネー「楽天Edy」において、4月1日からセイコーマートでの「Edy オートチャージ」の利用が可能になった。「Edy」の残高があらかじめ設定された金額を下回ると、自動的にチャージされる。ただし、「Edy機能付き楽天カード」の利用者が対象。これまでは、店頭レジにおける現金でのチャージに留まっていた。
セブン-イレブン
プレミアムゴールドの総菜3品リニューアル
セブン&アイ・ホールディングスは、今年9月に発売10周年を迎える最上級のPB「セブンプレミアムゴールド」の人気総菜3品をリニューアルし、3月31日から順次、全国発売する。今回の3品はこれまでもリニューアルを重ねていて、なかでも「セブンプレミアムゴールド金の直火焼ハンバーグ」は、累計販売数が8,600万個を超える人気商品となっている。いずれも税抜368円。
*「セブンプレミアムゴールド金の直火焼ハンバーグ」/「セブンプレミアムゴールド金のビーフシチュー」/「セブンプレミアムゴールド金のビーフカレー」
ローソン
カップ入りの小容量サラダ・総菜・漬物8品
ローソンは、おかずやつまみの1品として、手軽に食べられる小容量のデリカ「カップデリカ」のシリーズ8品を、4月7日から発売する。今回発売する商品はいずれも、電子レンジで温めずに食べられる冷たい惣菜で、1食で野菜を中心とするさまざまな食材を味わえる。買い合わせがしやすい小容量サイズとした。
このほかローソンは柏木農業高校の生徒が考案した、食物繊維が手軽に摂れる「チーズクリームとりんごの大麦ブレッド」(税込150円)を、県内の270店舗で3月31日から発売。これは、弘前大学「COI STREAM」と県立柏木農業高等学校の生徒たち、地元企業の工藤パンが協力して、食物繊維が多く摂れる商品の開発を行ったもので、生徒たちが考案したレシピをもとに商品化した。
ミニストップ
「あらびきソーセージ&チップス」
人気の「X(エックス)フライドポテト」とポーク100%でジューシーな「あらびきソーセージ」を組み合わせた「あらびきソーセージ&チップス」を、4月3日から発売を開始した。税抜220円。