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3Mの第3四半期売上高は予想割れ、利益見通し下げ アジア減収

3Mの工場
米複合企業スリーエム(3M)が24日発表した第3・四半期決算は、アジア太平洋地区での減収が響き、売上高が市場予想を下回った。仏ティヨワレコンブレで8月撮影(2019年 ロイター/PASCAL ROSSIGNOL)

[24日 ロイター] – 米複合企業スリーエム(3M)が24日発表した第3・四半期決算は、アジア太平洋地区での減収が響き、売上高が市場予想を下回った。通年利益見通しも下方修正し、米中貿易摩擦が企業業績に及んでいる兆候が浮き彫りとなった。

決算を受け、3Mの株価は午前の取引で5%超下落した。

純売上高は前年同期比2%減の79億9000万ドル。リフィニティブのまとめたアナリスト予想は81億6000万ドルだった。

アジア太平洋地域の売上高は5%減。米国は0.8%増と小幅な増加にとどまった。欧州・中東・アフリカ地域も4.1%減少した。

同社帰属の純利益は15億8000万ドル(1株当たり2.75ドル)と、前年同期の15億4000万ドル(同2.64ドル)から増加した。

通年の調整後1株利益見通しは8.99─9.09ドルとし、従来予想の9.25─9.75ドルから引き下げた。

通年売上高見通し(為替の影響除く)は1─1.5%減とした。従来見通しは中央値で1%増だった。