週刊コンビニエンスストアニュース ローソンが「アバターストア」の実証実験開始

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 (株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア)
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コロナ禍で巣ごもり需要が高まったせいか、オンラインで商品を販売・購入する物販系ECの市場規模が、2022年度は20兆円を超えたという。一方、生産者は店舗がなくても商品を販売できるようになったが、顧客とコミュニケーションを取りながら、商品の価値や魅力を伝えることがむずかしくなってきているようだ。グリーンローソンで「アバターストア」の実証実験が始まった。実店舗とアバターを活用することで、生産者と顧客のコミュニケーションを取れるようにする試みで、生産者、またはアバターオペレーターがリモートで商品の魅力を直接顧客に伝えられる仕組みだ。斬新な試みだけに成功を収めてほしい。(2月21~27日のニュースをまとめました)

ローソンの店頭モニターに表示されたアバター

セブン-イレブン・ジャパン
「東北を食べて、元気に!」プロジェクトの商品第1弾

 セブン-イレブン・ジャパンは、2月21日から東北エリアで「東北を食べて、元気に!」プロジェクトを立ち上げ、第1弾となる新商品を宮城県の全店と福島県の一部店舗で発売した。人口減少が続き、過疎化、高齢化が進む一方、優良成功裏な食材が豊富な東北エリアの経済循環や、地域食材の持続可能性に資する取り組みにつなげていくプロジェクトとしてスタートし、第1弾では、青森県産の「みのる養豚」が供給する「地養豚」を使用した新商品3品を発売した。

  • 「地養豚のロースとんかつ弁当」(税抜798円)
  • 「地養豚のトンテキプレート」(同640円)
  • 「地養豚のロースかつサンド」(同360円)

ファミリーマート
東京都の「心のバリアフリー好事例企業」に認定

 ファミリーマートは2月11日、東京都が企業などと連携し、心のバリアフリーに対する社会的気運の醸成を図るために実施している「心のバリアフリーサポート企業」連携事業で、令和4年度の「心のバリアフリー好事例企業」に認定されたことを発表した。障がいを持つ社員が働きがいを持って、安定して就労することができる職場づくりへの取り組みや、体感を重視した障がい体験研修などの取り組みが、先進性、独自性、波及効果などの視点から特に優れている企業として評価された。

コカ・コーラとSDGs推進で協業開始

 2月22日にはコカ・コーラボトラーズジャパン(東京都)と今後、SDGs分野における連携・協力事業を推進していくことを発表した。両社の資産、知見を有効活用することで、SDGs達成へのさらなる貢献をめざすもので、協業の第一弾として2月22日に、両社社員が講師となり、子どもたちに身近な存在であるコンビニエンスストアと飲料を切り口とした環境問題に関する出前授業を、東京都足立区立中川小学校4年生向けに実施した。

天然水容器370㎖でボトルtoボトル

 2月24日からは、プライベートブランド「ファミマル 新潟県津南の天然水 370㎖」の容器を軽量化し、使用済みペットボトルからリサイクルした再生PET樹脂を100%使用したリサイクルペットボトル(ボトルtoボトル)に順次変更していく。4月上旬までに全国で、新容器への切り替えを完了する。600㎖の「ファミマル」の天然水については、すでにボトルtoボトルに切り替え済みだ。

ローソン
<東北地区>「うまい東北みっけ!」シリーズの第3弾

 ローソンは2月21日、東北エリアの店舗で東北産の食材を使い地元を応援していく「うまい東北みっけ!」シリーズ第3弾として、青森県陸奥湾産「ほたて」を使用した「ご飯おにぎり」(税込214円)、「和風パスタ」(同538円)、「照り煮のだし茶漬け」(同397円)を発売した。

<東北地区>高校生と共同開発したパン

 2月28日からは東北エリアで、福島県立修明高校の生徒と共同開発した「福島県産米“天のつぶ”米粉入り ゆずこしょう香るベーコンポテトパン」(同195円)を発売する。

「心のバリアフリー好事例企業」に選定

 2月21日には先進性、独自性、波及効果などの観点から特に優れた取り組みを行っている企業として「心のバリアフリー好事例企業」に選定されたことを発表した。「従業員もお客も多様な背景を持つことを意識した取り組みが充実し、耳マーク資材の導入と一般公開など先進的な取り組みも実施している。障がいのあるアーティストのデザイン活用をはじめ、今後もさまざまな機関と連携した多方面での取り組みを期待する」という好評を得た。

<愛媛県>大学生と県の人気メニューを商品化

 2月28日から愛媛県の店舗で、松山東雲短期大学の学生と共同開発した「味付海苔手巻 焼豚玉子飯風」(税込149円)と「三津浜焼き推進プロジェクト監修 三津浜焼き」(同451円)を発売する。2品とも、地元で人気のメニューを参考に、共同して商品化した。

銘菓“桔梗信玄餅”をイメージしたスイーツ2品を発売

 2月28日には、老舗和菓子屋「桔梗屋」とコラボした、濃厚でコクのある黒蜜の味わいときなこクリームの豊かな風味が楽しめるスイーツ2品を発売する。

  • 「桔梗信玄餅ロール」(税込235円)
  • 「桔梗信玄餅どらもっち」(同235円)

グリーンローソンで「アバターストア」の実証実験を開始

 2月27日~3月12日は、アバター事業を手掛けるAVITA(アビータ、東京都)と、「アバターストア」の実証実験を実施する。昨年11月にオープンしたグリーンローソン「ローソン北大塚一丁目店」(東京都豊島区)で行うもので、生産者自らがアバターオペレーターとなり、遠隔で商品をPRしていく。グリーンローソンがハブとなり、アバターになった生産者が、顧客と双方向のコミュニケーションを取りながら、商品の魅力や生産者の思いを伝える場の構築をめざした取り組みだ。

 顧客は店頭で展示品の商品仕様を確認し、宅配で商品を受け取る仕組み。代金の支払いは、生産者が指定したECサイトで行う。また、実験では、生産者が販路やブランド認知の拡大について、ローソンは新たな広告事業(出店料)の可能性について検証していく。今回は、三重県明和町が「アバターストア」に出店し、伝統工芸品の「擬革紙(ぎかくし)」と「御糸織(みいとおり)」をPRし、販売する。

ミニストップ
「コーンスティックサテトム味」発売

 ミニストップは2月21日に、ベトナムの旨辛調味料「サテトム」の味を再現したコーンスティック「コーンスティックサテトム味」(税抜118円)を発売した。エビエキスパウダー、レモングラスパウダー、レッドペッパーパウダーなどを使用し、エビの旨みとレモングラスが香るベトナムの旨辛調味料「サテトム」の味わいを再現した。

抹茶をテーマにした「抹茶フェア」開催

 2月21日からはアイスクリームやケーキなど、スイーツの定番として人気の「抹茶」をテーマにした「抹茶フェア」を開催。第7弾となる今回は、丸七製茶監修のお濃茶スイーツなど7商品を取り揃えた。

キャラクター陶器カップ入りのスイーツ発売

 2月25日~3月8日は、ひなまつりに合わせ、サンリオの人気キャラクター「ポムポムプリン」と「シナモロール」がデザインされた陶器カップ入りスイーツを発売する。どの商品も小物入れやペン立て、手作りお菓子の容器などにリユース可能だ。「ポムポムプリン チョコブラウニー」、「シナモロール 紅茶ブラウニー」は、ともに税抜540円。

記事執筆者

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

ダイヤモンド・チェーンストア編集部は、業界をリードする提案型編集方針を掲げ、小売業の未来を読者と共に創造します。私たちは単なるニュース伝達に留まらず、革新的なビジネスモデルやトレンドを積極的に取り上げ、業界全体に先駆けて解説することを使命としています。毎号、経営のトップランナーへの深掘りインタビューを通じて、その思考や戦略を読者に紹介します。新しくオープンする店舗やリニューアルされた店舗の最新情報を、速報性と詳細な分析で提供し、読者が他では得られない洞察を手に入れられるよう努めています。私たちの鋭い市場分析と、現場の細部にわたる観察を通じて、注目すべき店舗運営の秘訣を明らかにします。

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