「第3回サステナブル・リテイリング表彰」ファミリーマート、コープさっぽろ、寺岡精工が受賞!
明確な数値化が施策のカギを握る
以上、受賞した3つの施策について紹介した。今回の審査は非常に接戦であり、特に注目されたポイントは「定量的な結果」と「新規性」だった。
今回の受賞企業に共通するのは、サステナビリティへの取り組みを定量的に数値化し、客観性の高いデータとして示している点である。
選考委員の篠原欣貴氏(立命館アジア太平洋大学国際経営学部准教授)からは、「各社ともサステナビリティに関する活動を継続的に行い、その効果をしっかりと測定した施策が多かった。今回受賞を逃した企業についてもぜひ継続して取り組んでほしいと思う」とコメントした。
新規性に富んだ施策に期待
また、計3回の表彰を通じて審査会としても、新規性のある施策を表彰することで、社内の関連部署におけるモチベーションの向上につなげてもらいたいとの意見が各審査員から寄せられた。
選考委員の渡辺林治氏(東京大学大学院医学系研究科特任講師)は「どの取り組みも会社の規模や立地の特性を生かし、持続可能な社会の実現と企業の長期的な発展も見据えていた」とコメントした。
「サステナブル・リテイリング表彰」では、過去に受賞歴のある企業でも、別の施策は審査の対象となる。また、これまでに応募済みの施策であっても、施策の進捗を含め評価する。ぜひ継続的に参加し、社内のサステナビリティ推進に活用していただきたい。なお、今回は応募企業全社に委員からのコメントも添えるので参考にしていただけると幸いだ。
本企画は来年度以降も継続する方針で、より多くの企業がサステナビリティへの関心を高め、より多くの施策が寄せられることに期待したい。