売上低迷するビジネスを担当する際、マーケターがすべきこととは

桂 幸一郎(エイトハンドレッド)
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 仕事とは、常に順風満帆のビジネスばかりを担当するものではありません。

 今、この連載を読んでいるあなたも、どこから手を付けるべきかわからないほど売上が下降しているビジネスを仕事としている人もいるでしょう。ビジネスを解決に導くために必要不可欠なものが「マーケティングデータ」です。

 これまで私は、比較的大きく下降しているビジネスを多く、担当してきました。そのときの経験も交えながら、マーケターはどう対処していくべきかについて説明していきたいと思います。

マーケティングの4要素で不振原因を知る

 多くの企業は、売上が上昇しているときは、まともに成功要因を検証しません。なんとなく「アイデアがよかった」「(根拠なく)消費者に根付いた」「チームが頑張った」などの抽象論で終わりがちです。本来、売上が上昇しているときこそ、時間的にも資金的にも余裕があるので、しっかりと上昇要因を検証すべきなのです。

 しかし多くの企業は、売上が低調になってから、慌てて改善に向けた努力を始めます。今回は、売上が低調になった状態で、マーケティングデータを活用して、あるいはマーケティングデータも十分にない状態で、どう原因を分析して打ち手を講じていくかを考えていきます。

マーケティングのイメージ
ビジネスを解決に導くために必要不可欠なものが「マーケティングデータ」です(写真はイメージ、i-stock/NicoElNino)

 あたりまえですが、下降の原因がわかれば、対策を打てます。

 売上が下降している最中に対応に迫られるようであれば、分析をする前にまず根幹にある

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