家具のサブスク「subsclife」 社長の実体験から生まれたサービスが家具の常識を変える?!
シェアマーケットとの合わせ技で家具業界を救う
良い家具を安く提供するため、subsclifeがサブスクに加えて提供するのが「サブスクライフシェア」だ。サブスクライフシェアはBtoCのシェアマーケットで、アウトレット家具や展示家具、リユース家具などを売買できる。これまで、目を凝らしてみないとわからない傷があるだけの家具や、新商品が出たために売れなくなった家具は、まだ十分使えるにも関わらず廃棄・処分されてきた。家具業界には、アパレル業界のように大幅な値引きをしてでも売り切る習慣がなく、いわゆる“投げ売り”はブランドイメージを棄損するとして敬遠してきたためだ。サブスクライフシェアでは定価の3〜4割引での販売が多く、メーカーも最低限利益を確保しつつ、良い家具を欲しい人の元に直接・割安で届けることができる。
サブスクライフシェアがいっそう盛り上がっていくためには、多くのメーカーの参入が不可欠だが、21年2月のサービス開始以降、わずか4カ月で60社の提携を得ることができた。これはサブスクサービスと比べて約5倍の速度での増加で、「良いものを安く買いたい」というユーザーの要望を叶えるだけでなく、メーカー側からも強く望まれているサービスであることがわかる。
今後の目標はユーザー数10倍!
今後の目標について町野社長は、「アイテム数は今のさらに倍をめざす。家具市場はまだまだ未開拓。ユーザー数は10倍くらいまで拡大していけるとみている」と話す。まだ一般的には馴染みのない「家具のサブスク」だが、最近ではクチコミ利用も増え、認知向上を肌感じる場面が増えてきたという。
「家の中を、世界一、豊かな国へ。」をビジョンに掲げるsubsclife。これからも家具に対する常識を変えるサービスで新たな価値創出をめざしていく。