家具のサブスク「subsclife」 社長の実体験から生まれたサービスが家具の常識を変える?!
「家具は所有するもの」という常識を変える
現在、サブスクライフが取り扱うのは約600ブランド/11万アイテム。いずれも人気ブランドの製品ばかりで、機能性に加えてデザイン性に富んだ家具が並ぶ。さらに、「インテリアを総合的にコーディネートする」という観点から、家電や照明、観葉植物など家具以外のアイテムも全体の約2割程度取り扱っている。貸し出すアイテムはすべて新品で、ユーザーからの申し込みを受けてサブスクライフがメーカーから所有権のみを買い上げ、家具自体はメーカーから直送というかたちを取っている。
家具・家電は月額最低500円から利用でき、およその目安として3万円の家具なら月額1500円程度でレンタルできる。利用期間は3カ月〜24カ月の間でユーザーが自由に設定し、利用期間終了後は継続・返却のほか、気に入ればそのまま買い取ることも可能だ。
ユーザーは個人利用と法人利用が半々。サービス開始から順調にユーザー数を増やし続けてきたが、コロナ禍で追い風がさらに強くなった。コロナ禍でオフィス移転が活発になり、大企業ですら今後どうなるかわからないという状況のなか、家具に対する考え方が変わったのだ。「今までのように、すべてを所有するのが正しいのか?という“常識”を疑う考えが生まれてきた」と町野社長は語る。オフィスが縮小するにせよ拡大するにせよ、フレキシブルにその時々の需要に合わせられるサブスクライフのサービスは、いまの時代によくフィットしている。実際に、法人利用では「オフィスに必要な家具を丸ごと借りる」という使われ方が多いという。
さらに今伸び始めているのが、飲食店向けのレンタルだ。とくにカフェなど、内装や家具にこだわる必要のある店舗で、初期費用を抑えられるとして人気を集めている。