2030年に売上高3兆円へ!良品計画・堂前宣夫新社長が策定した新中計の戦略とは
20代でも執行役員になれるキャリアパスも
このような多くの取り組みを下支えする人材の育成も急務だ。とくに年間100店舗の出店をするとなると、そのぶんだけ店長も必要となる。良品計画は通年で採用活動を行い、新卒・第二新卒を含め、毎年150人の店長候補を採用する考えだ。入社2年後に店長となることを標準とし、優秀な人材は20代でも執行役員になれるキャリアパスも用意する。
新中計最終年度となる24年8月期で、良品計画は売上高7000億円(日本4500億円、海外2500億円)、営業利益750億円、営業利益率11%、ROA・ROEともに15%以上という数値目標を掲げる。これを実現するため、現存店成長102%/年、店舗数1300店舗、平均坪数300坪、EC化率15%をめざす考えだ。
さらに30年8月期末までには、店舗数2500店舗、平均坪数550坪、EC比率30%を実現し、売上高3兆円、営業利益4500億円、営業利益率15%、ROA・ROEともに15%以上をめざす。
堂前氏は発表会の場で「当社には『社会をどうよくするか』という考えがDNAのなかにあり、ブランド力も非常に強い。一方でオペレーション力ではまだまだ改善の余地があると感じる。今後の組織力の向上には自分も貢献できるのではないか」と話していた。新中計の目標を達成するためには、オペレーションの向上も大きなカギになりそうだ。