いなげやは6月23日、連結子会社の三浦屋(東京都杉並区)を丸の内キャピタルに売却すると発表した。三浦屋は高級スーパー8店舗を展開しているが、中長期的な相乗効果が薄いと判断し、全株式を手放すことを決めた。
いなげやは2012年に三浦屋を完全子会社化した。当時の三浦屋は9店舗を展開、売上高に当たる営業収益は110億円だった。現在の三浦屋の業績や今回の株式譲渡価格などは公表していない。
丸の内キャピタルは三菱商事系の投資ファンド運営会社で、過去には成城石井を買収、その後ローソンに転売した。また現在は、三越伊勢丹ホールディングスから食品スーパーの「クイーンズ伊勢丹」事業を継承したエムアイフードスタイル(東京都新宿区)を傘下に収めている。
いなげやは、三浦屋の製造事業を分離した上で、8月1日に全株式を丸の内キャピタルに売却する予定だ。丸の内キャピタルでは、高級スーパーへの投資実績を生かして、三浦屋の事業拡大機会を追求するとしている。