20年度決算は減収減益の日本アクセス ファミリーマートとの協業による業績回復の戦略とは
総菜では外食・中食・内食で連携
日本アクセスは、決算説明会で21年度の経営計画・事業戦略も発表した。新型コロナウイルス感染拡大による先行き不透明な経済情勢、消費者の生活様式や購買行動の変化などを踏まえ、業務改革の断行と事業モデルの変革を推進する。コロナ禍で顕在化した課題を先送りにせず、解決を最優先する1年として、単年度での経営計画を策定した。「①成長事業・成長領域の拡大」「②事業モデルの変革」「③業務改革とDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進」「④成長、変革を促進する人財・風土改革」「⑤サステナブル経営の推進」の5つの基本方針を掲げ、なかでも①②③に力を入れる。
「①成長事業・成長領域の拡大」では、かねてより志向している「フルライン卸」としての取り組みを強化。強みである低温分野を拡大し競争優位を確保するほか、ドライでは課題だった菓子・酒類の売上伸長を図る。商品開発では、自社ブランドや冷凍ミールキット、生鮮、総菜を強化する。総菜では21年4月に新設した「デリカ管掌」を中心に外食・中食・内食の連携を図りながら事業拡大を行う。