「勝ち組」企業と手を組み強いチームをつくる=アークス 横山 清 社長

聞き手・構成:大木戸 歩
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──この先、生き残るために、何が必要ですか?

横山 21世紀は、今までできなかったことをやらなければ生き残れない時代だと考えています。実際、20世紀にはできなかったことで、今はできるようになっていることがたくさんあります。

 たとえばCVSは、ひところは売上高の30%は弁当や総菜が占めていました。それが次々にさまざまな機能やサービスを付加していって、銀行のATMや、公共料金の支払いができるようになった。洗剤や紙など非食品カテゴリーの売上のウエイトは、SMよりずっと高い。さらに巷の喫茶店からコーヒーのシェアを奪い、街のパン屋さんからスイーツやパンのシェアを奪っている。うどんやそうめんも、外食で食べるよりも安価です。

 われわれは今は「冬の北海道で寒い中、24時間営業なんてできない」と言っていますが、やらなくてはいけない状況になる。しかもオペレーションの仕組みを構築したうえで、コストをかけずに実現しなければなりません。

 それに加えて、ITが進化していく中で、データを活用しながらリアルタイムで品揃えの改善や品質管理ができるようになります。現時点からは想定外のレベルのことが、おそらくそれほど遠くない時間軸で実現できると思うのです。

 今は、変化のスピードが速い。30年のレンジで考えたら、世界は様変わりします。実際、「バブルがはじけてから…」などとブツブツ言っている間に、もう20年が過ぎたんです(笑)。21世紀に入ってもう13年目。ですから、今までできなかったことを実現していかないと、時代の変化に対応できずに生き残れなくなってしまいます。

アークス代表取締役社長 横山 清
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