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「この店じゃないとダメ!」とお客に言ってもらえる店にする方法

成田直人
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こんにちは、成田直人です。最近多くの方から、「今後の店舗ビジネスはどうなるんでしょうか・・・」と不安気に聞かれます。当ニュースサイトをご覧の皆さまのなかにも、「これからの店舗ビジネスは大丈夫なのかな?」と不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。断言します、まだまだ伸び代だらけです。なぜそう言い切れるのか、本日は「店舗ビジネスの伸び代」についてお話しします。

Nayomiee / istock
Nayomiee / istock

ずっと先まで予約でいっぱいの寿司店の秘密

「店舗ビジネスはまだまだ伸びますよ」

 このように力強く言うと、当社のクライアントに安心していただけるのですが、もちろん単なる応援のための戯言(ざれごと)ではありません。僕は、実際に店舗ビジネスはまだまだ伸びるとしか思えないのです。

 その理由を説明する前に、なぜ多くの人が「店舗ビジネスの今後について不安を抱いているのか?」を解き明かしていきましょう。

 なぜなら店舗ビジネスの競争相手が、ネットショッピングになっているからです。私は、飲食店を含む多くのリアル店舗が、オンラインや他店との競合を意識しすぎていることに問題があると思っています。そもそも人気店は比較などされていません。人気店は顧客にとって常に「ファーストチョイス」なので、あえてオンラインのことを気にする必要はないのです(もちろん、そうした人気店は、オンライン販売にも積極的です)。

 私が以前連れて行ってもらった高級寿司店はコロナ期間中に2ヶ月休業していましたが、コロナ禍まっただ中でも半年以上先まで予約でいっぱいでした。そして現在、その“待ちの期間”はさらに長くなっています。「こんな世界もあるんだな!」と驚いてしまったわけですが、要はこの寿司店の顧客にとっては「この店じゃないとダメ」なのです。他の店のことが頭をよぎることはないのです。

 その話を聞くと、「そんなのは、高級料理店で、大将の腕が良いからでは?」と考えて思考停止になる人が多いです。そんな人では、厳しい言い方ですが、今後店舗を運営し続けていくことは難しいでしょう。

「どうしたら自分たちも“この店じゃないとダメ”という存在になれるだろうか」というマインドを持ち、まずは学ぶことが大事なのです。

 店舗の経営者、運営者だけでなく、店舗で働く従業員も、この店から多くのことを学ぶことができます。その一つが「知識量」です。一流店の店主は知識もものすごいです。話を聞いていて、頷く以外の選択肢がないほどの圧倒的な専門知識と独自の体験があります。この時点で「この人はスゴい!」とお客は感じ入ってしまいますよね! 

 これをご自身に当てはめてみてください。

 「果たして自分は、業界トップクラスの知識を持ち、そのような体験をしているのだろうか?」 この問いをすることで、「自身ができること、すべきことはまだまだたくさんある!」ということに思い至るのではないでしょうか。

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