最高益を記録!競争激化でもエニタイムフィットネスが絶好調の本当の理由

2024/11/27 05:55
吉牟田祐司
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新業態を自由が丘にオープン

anytimefitnessの新業態
The Bar Method(ザ・バー・メソッド)のレッスンイメージ

 日本におけるエニタイムフィットネスの会員は男性が8割で、そのほとんどを20~40代が占めているという。海外では男女比率はほぼ同じ。日本のみ大きく偏っている。FFJが掲げる「ヘルシアプレイスをすべての人々へ!」の理念を実現するためにも、この状況を見過ごすことはできない。

 今後、エニタイムフィットネスではTシャツなどブランド公式グッズ、サプリメントやプロテインなどのECを含めた物販、パーソナルトレーニングの対応に力を入れていくという。そして、女性をターゲットの中心に据えた日本初の新業態「The Bar Method(ザ・バー・メソッド)」をスタートさせた。

「バレエのバーを使って体幹やインナーマッスルを鍛えるエクササイズで、姿勢をよくして、ヒップアップなどの効果を目指すスタジオプログラム。アメリカで急拡大しているブランドで、世界展開は日本が初めて。11月15日に自由が丘に第1号店をオープンさせた」(山部社長)

 数多くの外資系企業で経営に携わってきた山部社長がFFJの舵取りを行うようになった2023年6月以降、毎月、本部のCEOやCOOと1対1でミーティングを行うなど、アメリカのグローバル本部との関係性がより緊密になっているという。もはやFFJはマスターフランチャイジーの1社というより、特別なパートナーと目されているようだ。

 日本におけるフィットネス参加率は約4%。アメリカが20%弱、ヨーロッパは10数%、アジアでも10数%という国がある中で、まだまだ市場の伸びしろが見込まれる。単純計算でも参加率が1%上がれば人口10万人に対して1000人が増えることになり、今後、どれだけの人を運動習慣に目覚めさせることができるか。成り行きが注目される。

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