最高益を記録!競争激化でもエニタイムフィットネスが絶好調の本当の理由
世界展開する店舗の2割が日本に
エニタイムフィットネスの会員になれば、日本はもちろん海外の店舗にも、いつでも、どこでも行けて、マシントレーニングするのに追加料金は一切かからない。ジム内には高品質のマシンが充実し、ずらりと並んでいる。店舗によって時間は異なるものの、10時から19時頃まではスタッフアワーとして複数人のスタッフが常駐、マシンの使い方などを気軽に質問できる。深夜などスタッフ不在の時間帯でも、マシンの横にあるQRコードをスマートフォンで読み取れば、動画で使い方を見ることができる。
また2024年8月にリリースされた公式アプリには、自分専用のワークアウトプランを提案する機能が搭載されているほか、もっとも多く足を運んでいる所属店舗の混雑状況がリアルタイムでわかるようにもなっている。このようにデジタル技術を活用して利便性を高めているだけではない。アナログな面においてもエニタイムフィットネスのブランドを磨き、輝かせるために努めていることがある。
「安全・安心・清潔・快適な環境を守るため、約200のチェック項目を設けており、汚れた場所があればスタッフがすぐにきれいにする。そういった取り組みを毎日繰り返している。おかげでオープンから5年、10年経った店舗でも、ものすごくきれいで清潔だと評価されている。店舗スタッフという“人の力”が総合的なブランド価値を高めている」(山部社長)
世界展開するエニタイムフィットネス約5,500店舗のうち、実はその2割が日本国内にある。2024年4月、FFJは日本のみならず、ドイツのマスターフランチャイジー権を取得。シンガポールのフランチャイズオーナー企業も買収し、アジア、中東、中央アジアでの展開も計画している。日本のエニタイムフィットネスは他国と比較しても大きな成功を収め、海外進出にまで踏み込んでいるのだ。そこには、どのような秘密があるのだろうか。