ドラッグストア大手のマツモトキヨシホールディングス(HD)とココカラファインは1月31日、2021年10月に経営統合すると発表した。両社合計の売上高は1兆円規模となり、業界最大手に躍り出る。
19年9月末時点での店舗数はマツキヨHDが1681店、ココカラファインが1333店で、統合会社は約3000店と業界随一の店舗ネットワークを持つことになる。統合後は商品の共同開発や仕入れ、顧客基盤の統合によるマーケティング強化、物流効率の改善などにより、3年目をめどに数百億円規模の収益向上を見込む。
株式を移転して設立する新会社が、両社を傘下に置く。統合新会社の社名は未定だが、本社は東京都内に置く予定。マツキヨHDの松本清雄社長が統合新会社の社長に就く方針だ。
経営統合に先立ち、マツキヨHDはココカラファインが実施する第三者割当増資を引き受け、ココカラファインに約20%を出資する。出資額は約383億円。4月末までに払い込みを完了する。ココカラファインを持分法適用会社にすることで、早期に提携のシナジー効果を発揮することを目指す。
ココカラファインは19年にマツキヨHDから資本・業務提携、スギHDから経営統合の提案を受け、特別委員会で両社の提案を検討した結果、同年8月にマツキヨHDと経営統合に向けた協議を始めていた。
19年3月期の連結売上高は、マツキヨHDが5759億円、ココカラファインが4005億円だった。