ローソン 新春インタビュー 竹増社長が見据える「次世代のコンビニ」とは
ヒット商品「バスチー」が誕生
次は即食商品に注力
──消費税増税にともなう「キャッシュレス・ポイント還元事業」 により、コンビニエンスストアでは10月から購入額の2%分のポイント還元をス タートしています 。その効果はいかがですか。
竹増 ポイント還元策により、お客さまの買い上げ点数や客単価 が大きく伸びるほど、消費を喚起する効果があったかというとそうではありません。 しかし、キャッシュレス化の推進にはつながったと思います。バ ーコード 決済事業者によるキャンペーン施策の効果もあり、「 ロ ーソン」におけるキャッシュレス 決済比率は増税前の約20%か ら28%(19年11月時点)へ高まりました 。
ただし、還元策はあくまで 9カ 月限定であり、これが終了してしまう前に、 お客さまに利用し続けてもらえるような 利便性あるキャッシュレス決済サービスを提供できるかが重要でしょう。当社でも18年9月に開設したローソン銀行 (東京都)において、そのような新しいサービスを構築したいと考えています。
──商品政策 について教えてください。19年度は、バスク風チーズケーキ 「バスチー」が 大ヒットし注目を集めました。
竹増 ローソン は09年にデザ ートシリーズ 「Uchi Café SWEETS」 の展開を開始し、 看板商品ともいえる「プレミアムロールケーキ」 を開発するなど、 スイーツを強みにしてきました 。 し かし近年は競合他社もスイーツに力を入れて きたため、今一度差別化を図るべく同カテゴリーの開発に重点を置きました 。
同時に商品開発の方針も変えました 。商品開発の担当者には「これまでの枠組みにとらわれ ず自由な発想で商品をつくって いい」 と伝えるようにしたのです 。 そうしたところ「 バスチー」 を筆頭にそれ以降もスイーツカテゴリーでは継続してヒット商品が出るようになりました。
──今後、重点を置くカテゴリーは何でしょうか。
竹増 やはりニーズの高まる即食商品です。これまでは、1 つの商品で食事が完結する、弁当を中心に揃えていました 。しかし今後はサラダや和洋総菜、スープ などを拡充し、商品を組みあわ せて購入するような、 お客さまに 選ぶ楽しさを提供できる品揃えを実現したいと考えています。
また、 お客さまから好評を得ていることから、店内調理で出来たての弁当やサンドイッチを販売 する「まちかど厨房」コーナーの設置もいっそう進めていきます 。 売れ行きのよさから導入を希望する加盟店オーナーさまが多く、 設置店舗数は現在約6000店まで広がっています。