売上1000億円超!ノースフェイスのゴールドウインが自社ブランドを強化する理由
環境配慮に徹底してこだわり、新素材、新機能開発を目指していく
これまで一貫して環境配慮型の製品の企画、開発を続けてきたゴールドウインは、環境に負荷のかからない構造たんぱく質素材「Brewed Protein™」を開発するスパイバー社と共同開発を続けている。
繊維、素材の開発となると10年以上の長い期間を要するが、「環境に配慮した社会、循環型社会の実現に向けて一歩一歩真剣に取り組んでいることを伝えていきたいし、季節ごとに新しいコレクションを発表することで多くの人に注目してもらう場としていきたい」と意気込む。
中期経営計画で環境負荷低減素材の推進、リペア・リサイクル事業の推進、カーボンニュートラルに向けた取り組みの強化を掲げる同社は、2023年4月、社内に独立した開発本部を新設した。
新たな開発部門に期待されているのは、「直近の展示会に向けた企画、開発を進めるのではなく、サステナブルな社会に向けて長期的な素材開発、技術開発を進めていくこと」と話す森氏。目先のトレンドにとらわれず、他社にはない優位性をもつ素材や機能の開発を目指すことで、唯一無二のスポーツアパレルメーカーとなるビジョンを描いている。