売上1000億円超!ノースフェイスのゴールドウインが自社ブランドを強化する理由

2023/09/21 05:59
小内三奈
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店舗数拡大より1店ごとに異なるコンセプトを打ち出した店舗展開

ゴールドウイン店舗
恵比寿ガーデンプレイス内の店舗

 ゴールドウインは、店舗展開においても強いこだわりがある。2022年11月、恵比寿ガーデンプレイスにオープンさせたのは、キッズアイテムを横断して展開する初業態「PLAY EARTH KIDS」、キャンプをテーマにした「THE NORTH FACE CAMP」、日々の心と体のメンテナンスをテーマにした「NEUTRALWORKS.」の3つだ。関東最大面積を誇り、それぞれが異なるテーマをもった複合店舗となる。

 さらに、旗艦店を構える原宿エリアでは、これまでも山登り、キャンプ、ライフスタイル、キッズなどカテゴリーごとに店舗をつくってきたが、2022年7月には新たにランニングを中心にアスレチックをテーマとした「THE NORTH FACE Sphere」をオープン。ノースフェイスファンを飽きさせない店舗づくりを続けている。

 一方、売上は好調だが、店舗をどんどん増やすつもりはない、というのが同社の方針だ。

 森氏は「同じようなコンセプトではなく、それぞれに特徴がある店舗をつくっていくのが当社の考え。同じものを横展開するより効率は悪いが、そこにしかない雰囲気、価値を提供することで、個々の店舗の個性をより際立たせていく」と話す。

長野県白馬村のノースフェイス店舗
長野県白馬村のノースフェイス店舗

 さらに、「都会で人の交通量が多いところだけに出店しているわけでもない。長野県の白馬村にノースフェイス、石垣島にヘリーハンセンを出すなどしているが、より自然に近い場所にテーマ性のある店舗も出していく」

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