髙島屋は10月11日、髙島屋港南台店(横浜市)とサテライト店の「タカシマヤスタイルメゾン」(神奈川県海老名市)を閉鎖すると発表した。タカシマヤスタイルメゾンは2020年2月16日、港南台店は同年8月16日に営業を終了する。
港南台店は1983年開業で、売場面積は8214平方メートル。19年2月期の売上高は79億円だった。「地域における経営環境の変化や今後の不透明な消費環境を予測する中、今後の営業継続は困難であると判断」したという。
タカシマヤスタイルメゾンは「三井ショッピングパーク ららぽーと海老名」に2015年にテナント出店し、売場面積は725平方メートル。19年2月期の売上高は3億円だったが、港南台店と同様の理由で営業を終了することを決めた。
一方、地域子会社の米子髙島屋(鳥取県米子市)の全株式を地元企業のジョイアーバンに売却し、同店の運営から手を引く。20年3月を予定する株式の譲渡後も商標等使用ライセンス契約に基づき、JU米子髙島屋(仮称)として営業を続ける。米子髙島屋の19年2月期の売上高は48億円、純利益は1200万円の赤字だった。
大手百貨店では、セブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武が10日、「西武岡崎店」(愛知県岡崎市)、「そごう西神店」(神戸市)など地方店5店舗を閉鎖すると発表した。髙島屋も子会社を含めて地方店が多く、今後さらに閉鎖店舗が増える可能性がある。