北海道と関東2県でコンビニエンスストア「セイコーマート」を展開するセコマ(札幌市)は4月25日、「セコマのコンビニエンスストア事業について」と題した報告書を発表した。コンビニ大手が同日、フランチャイズ(FC)加盟店の人手不足対策に向けた行動計画を発表したのに合わせて、大手とは異なるセコマ独自のFCシステムなどについて報告した。
セコマは1190店舗を展開しているが、そのうち約8割が直営店舗(3月末時点)で、大手に比べてFC店舗の比率が圧倒的に低い。営業時間は午前7時から午後11時までの16時間を原則としており、各店の事情に合わせて営業時間を柔軟に設定できる。24時間営業店舗は全体の22.8%にとどまっている。2018年からは、半数以上の店舗で元日を休業にした。
セコマの加盟店にはテリトリー権があり、既存店の半径150メートル以内には原則として新店を出さない。また、本部に支払うロイヤルティー(加盟料)は粗利益額の10%と、大手に比べて大幅に低く設定している。
こうした独自のFCシステムを維持することで、セコマは大手との差異化を図っていく。