1月に台湾進出のロピア、飲食の新業態出店のねらいと今後の戦略
日本の食文化を伝えるべく
まずは国内でブランドを醸成
このねらいについて、eatopiaの山科博昭代表取締役は自社のホームページ上で公開されている動画の中で次のように語っている。「ロピアには日本の食文化を海外でも発信したいという野心がある。そのために外食は切り離せない存在で、かつブランド力が必要となる。そこで『食べログ』の高評価店やミシュランの星付きのような店を国内で磨き上げたうえで、アジアに持っていくことが得策であるとeatopiaを創業した」。
つまりロピアは、強みとする精肉を生かして、日本の和牛さらには日本の食文化の発信することで海外での成長戦略を描いており、これまでの一連のeatopiaの施策はそのためにつながっていたということだ。
実際、eatopiaの手掛ける飲食店は国内で高い評価を得ている。「小石川中勢以」は、神戸牛などの和牛を熟成させて提供する専門性の高さや味への評価から「日本で唯一のステーキというジャンルにてミシュランガイド1つ星を8年連続取得している」(同店公式のWEBページより)という。
また「銀座山科」については、2021年から2年連続で、グルメレビューサイト「食べログ」掲載店のうち、ジャンル別に評価点数上位100店が選ばれる「焼肉TOKYO百名店」に選出されている。
このように飲食のノウハウやブランド力を国内で培い、満を持して出店した台湾・台中の1号店は海外でどのように評価されるのか、注目の集まるところだ。