JINS、タイガー魔法瓶、昭和西川などがコラボするパリ発「PAPIER TIGRE」とは
さまざまな企業がPAPIER TIGREと組む理由
PAPIER TIGREとのコラボレーションに至ったブランド、メーカーはヨーロッパで50以上、日本国内・アジアでも30を超える。寝具メーカーである昭和西川とは長期的に関係を続けており、シーズンごとにブランケットやシーツなどをリリースしている。
さまざまな企業がPAPIER TIGREと組むのはなぜだろうか。担当者は次のように答えている。
「個人的に好きだったというのがきっかけだが、当社には全くなかったテイストで、新たな取り組みとして価値があると思った。ファブリックに落とし込んだ時にとてもかわいいデザインになると感じたことも大きな理由。コラボによって今までにやっていない方法を試すこともあり、新しいノウハウが得られるなど思わぬ収穫もあった。社内では特に20~30代の女性には好評だが、逆の反応もある。インパクトのある商品、今までにはないものを作ろうとしているのでこれは自然なことだと捉えている」(昭和西川)
「当社だけではアプローチが難しい若年層に、真空断熱ボトルの機能性を感じてもらえる機会だと考えた。また、PAPIER TIGREの世界観の中では、当社のボトルをまるで文房具の1つのように選べるという楽しさもある。オフィスやテレワークのデスクまわりを、文房具とともに鮮やかに彩る役割になればと思った。今までにないデザインとして、社内の人気も高い」(タイガー魔法瓶)
創業者がデザインに携わっていることもあり、フランスを中心としたヨーロッパでは、デザイン性の高いプロダクトとして認識されている。主なターゲット層は、デザインやインテリアなどに関心の高い30代の女性だという。そのため、こうしたファン層に興味をもつ、他メーカーやブランドからコラボレーションの提案を受けることも多い。PAPIER TIGREとのコラボレーションによって、フランスでの認知度を上げられる点もメーカーやブランドにとってはメリットとなっている。
日本拠点の社員は3名という少数精鋭の体制で、コラボ商品のデザインは本国パリのデザイナーがつくったものをアレンジすることが多いが、タイガー魔法瓶とのコラボでは、日本側でデザインをハンドリングしたという。