最新流通キーワード、コンポスタブルパッケージングとリサイクルプログラムとは何か?

松岡 由希子 (フリーランスライター)
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コンポスタブルパッケージング

 コンポスタブルパッケージングとは、印刷インクを含めてすべて生分解性材料で構成されるパッケージで、一定期間のうちに微生物の作用によって分解され、堆肥(コンポスト)にできる包装をいう。消費者の環境意識やサステナビリティへの関心が高まるなか、従来のプラスチックよりも環境負荷が低く、サステナブルな包装として需要が拡大。世界全体の市場規模は2021年時点の871億ドル(11兆7585億円:1ドル=135円で換算)から年平均8.1%のペースで成長し、30年には1510億4000万ドル(20兆3904億円)に達すると予測されている。

コンポスタブルな食品用フィルムで包装されたウェイトローズの有機栽培バナナ
コンポスタブルな食品用フィルムで包装されたウェイトローズの有機栽培バナナ

 豪食品スーパー(SM)最大手ウールワース(Woolworths)は22年4月、南オーストラリア州内の全67店舗の青果売場で、地元メーカーのビオバッグ・ワールド・オーストラリア(BioBagWorld Australia:以下、ビオバッグ)が開発・製造するコンポスタブルな食品袋を導入した。家庭のコンポスト容器などで堆肥にでき、最大年70トンのプラスチック廃棄物の削減につながると見込まれる。この取り組みに先立ち20年9月には、

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記事執筆者

松岡 由希子 / フリーランスライター

米国MBA 取得後、スタートアップの支援や経営戦略の立案などの実務経験を経て、2008年、ジャーナリストに転身。食を取り巻く技術革新や次世代ビジネスの動向をグローバルな視点で追う。

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