コロナ禍で教えられたことは多く、その中でもショッピングセンター(SC)のマーケティングの基礎が商圏であることを再認識したことは大きい。人は旅行など広域な移動が制限されても日常生活を止めることはない。この結果が前号で解説した「影響のあったSC」と「影響のなかったSC」として表れるわけだが、この経験を下に今後のSCのマーケティングについて考えてみたい。
経済に影響を及ぼす人の移動と乗数効果とSCの関係性
SCの運営に大きな影響を及ぼした人々の行動制限(自粛)に他ならない。それは緊急事態宣言で休業を余儀なくされてから2年強、いまだその影響は終わってはいない(図表1)。
この現象から消費の多くは移動によって発生していることが分かる。その証拠に鉄道客の減少は、小売・レクリエーション場所への出現も同様に減少した(図表2)。
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