ロピア神戸岩岡店レポート!初の試み、非食品強化のねらいと成果、新たな食の取り組みとは
ロピア(神奈川県/髙木勇輔代表)の2022年最初の出店となる、「ロピア神戸岩岡店」(兵庫県神戸市:以下、神戸岩岡店)が1月にオープンした。関西エリアでは8店舗目、兵庫県2店舗目となる店舗だ。21年11月に「京都」駅前の好立地に出店し、業界中の注目を集めたロピア。最新店ではどのような挑戦をしているのか。現地に足を運んだ。(調査日:2月5~7日)※本文中の価格はすべて本体価格
地域一番の繁盛店の隣接地に出店!
ロピアは1月26日、兵庫県神戸市に「神戸岩岡店」をオープンした。同店がある神戸市西区は、神戸市の最西部にあり、明石市に隣接している。店舗はJR山陽本線「魚住」駅から直線距離で約3.1㎞離れた場所にある。周辺は古くからの農業地帯だが、近年は関西主要都市部のベッドタウンとして発展しており、住宅も多い。
店舗は1階にパチンコ店が入る複合施設の2階部分、かつては家電量販店「ジョーシン」、直近ではリユースショップがあったスペースに居抜き出店した。売場面積は660坪(歩測)。平面と立体、屋上を合わせて合計1000台の駐車場を備えている。
周辺の競合店としては、約1.2㎞離れて「イズミヤ西神戸店」、約1.6㎞離れて「マックスバリュ稲美店」などがあるが、最大の競合となるのは神戸岩岡店から道路を挟んですぐ隣にある「靴のヒラキ食品館岩岡店(以下、ヒラキ岩岡店)」だ。神戸市に本部を置く運営会社のヒラキは創業と同年の1978年に靴専門店として同店を出店。公式HPによれば91年に食品の取り扱いを開始している。
ヒラキ岩岡店の店舗スタイルを一言で言えば、“ 田舎のよろず屋さん”であり、豊富な品揃えの日用品や衣料品で地域住民に長年親しまれてきたのが窺える。食品は価格訴求型の販売スタイルで、神戸岩岡店で買物をしていたお客複数に話を聞いたところ、ロピア進出前はこの靴のヒラキ食品館岩岡店が地域一番の繁盛店だったという。それぞれスタイルが異なるため、単純に比較することは難しいが、ロピアの進出によって競争環境は激変する可能性が高い。
神戸岩岡店の売場を見ていこう。同店の最大の特徴は、なんといっても日用品と生活雑貨の売場を強化している点だ。現在、ロピアは関東と関西に63店舗を展開しているが、一部の店舗で限定的に扱いはあるものの、基本的に日用雑貨は販売していない。これだけの規模で非食品売場を展開するのはおそらく初めてのことだ。日用雑貨の売場面積は