リユース市場を牽引するセカンドストリート コロナ禍でもリアル店舗が絶好調な納得の理由とは
専門店化を進め、さらにリユース市場を牽引
それでも、「リユース体験をしたことのある人はまだまだ少ない」と、今泉氏は市場開拓のさらなるフロンティアを見すえる。
今後も年間60~70店舗の出店ペースを継続していく中で、注力しようとしているのが専門店のカテゴリーを増やすことだ。
「今後も郊外型の総合店舗が出店の基本軸となるが、一方でリユース需要を喚起するために『商材の専門店化』を進めていきたい。現行でもホビー、楽器、アウトドアなどの専門店はあるが、もっと他のカテゴリーでも専門店のフォーマットを増やせる余地はあると考えている」(今泉氏)
2019年には、ラグジュアリーブランドを取り扱う「おお蔵」が同じゲオホールディングス傘下に加わった。リユース市場の中で、グループ全体で全方位にポジションを拡大しつつある。
「リユースの買い取り体験、購入・利用体験をもっと人々の身近な選択肢にして、ライフスタイルのひとつと言えるくらいにしていきたい」(同)
ある業界紙の市場調査では、2025年には3.5兆円規模に達するとの観測もあるなど、高いポテンシャルを秘めたリユース市場。「中古=汚い、ダサい」から、SDGsやコロナ禍を経てクールな消費体験へとイメージを刷新した、その市場の牽引役を “セカスト”がこれからも担っていくことだろう。