スイーツジャーナリストが教える、22年の注目スイーツとスーパーマーケットならではの売場提案とは

スイーツジャーナリスト 平岩理緒
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SMならではのスイーツ提案

 スーパーマーケットと専門店、コンビニのスイーツの違いとは何か? まずコンビニのスイーツは個食中心である。そして専門店とコンビニはどちらも、「自分へのご褒美」としての買われ方をする。また、ギフト需要は確実に専門店が握っている。

 対するスーパーマーケットではコンビニ同様、日常のささやかな楽しみとしての需要だ。ただし購買者は自分のためだけでなく、家族や同居人のことも考えて選ぶ。また、スイーツだけ購入することは少なく、夕食や朝食の食材を購入する際についで買いする。その購買行動は、「毎日の食卓や、自分達の生活を楽しく彩りたい」という心理に貫かれている。

 これを踏まえるとどんな提案ができるだろうか。

 22年のバレンタイン商戦では、ある百貨店は、「おうちバレンタインにおすすめの『0.5手間チョコ』」という軸を提案する。21年は、カカオ豆からチョコレート作りを体験できるセットなどが人気だったそうだが、今年は、「レンジで温める」「調味料を添える」程度の簡単な仕上げや「ちょい足し」を推す。冬の「フォンダンショコラ」や夏のフローズンデザートなど、加温で食感を変化させるアレンジは、コンビニでも既におなじみだ。
こうした「プラスひと手間」の提案として、スーパーマーケットならば、得意分野である生鮮品とのクロスMDも可能だ。たとえば、3〜4人分サイズのシンプルなロールケーキやチーズケーキと、好きなカットフルーツを一緒に購入するとお得、といった売り方も出来る。ジャムやソース、生クリームとのセット販売もありだ。自宅でアレンジした「作品」をInstagramに投稿してもらうコンテストを開催しても、楽しんでもらえるだろう。

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