ロピア
低価格・高品質の生鮮食品を軸に「食のテーマパーク」として高い集客力を誇るロピアは、地盤とする首都圏から、積極的な出店により営業エリアを拡大。近畿エリアではすでに19店舗を展開、2022年5月に初出店を果たした中部地方でも9店舗に達し、23年は九州(福岡)、東北(仙台)、さらに台湾にも出店して海外進出も果たす。24年3月にはFCとして沖縄にも出店、24年9月現在の店舗数は98店舗となっている。
主力とするターゲットは子育て世代、ファミリー層が多い地域で、売り場面積500坪以上、居抜き出店を基本とする。各売場のチーフが自ら買付を行い、販売価格を決定し、地域に合った事業展開を進める事業部制が同社の特徴。さらにチーフはプライベートブランド商品の企画開発も手がけるなど、「100%売場主導」による製造小売をめざしている。
ロピアを展開するOICグループ(川崎市)は、24年2月、イトーヨーカ堂の北海道・東北・信越エリアの一部店舗(7店舗)について事業承継等に関する契約を締結。イトーヨーカ堂から譲受する商業施設の新たな名称を「CiiNA CiiNA(シーナシーナ)」と決定、今後、同グループが展開する商業施設名としても活用する。24年2月期のグループ売上は4126億円。「食品総合流通業」を基本戦略に、32年2月期のグループ売上高2兆円を目標に掲げている。