イトーヨーカ堂×バルス=BON BON HOME(ボンボンホーム) オープン!

2015/03/02 00:00
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 イトーヨーカ堂(東京都/戸井和久社長:以下、IY)とインテリア雑貨店「Francfranc(フランフラン)」を運営するバルス(東京都/髙島郁夫社長)は、新しいインテリアショップ「BON BON HOME(ボンボンホーム)」を共同開発。バルスがフランチャイザー、イトーヨーカ堂がフランチャイジーの形をとる。2月27日に第一号店をイトーヨーカドー木場店(東京都)内にオープンした。売場面積は545㎡。「ボンボンホーム」のBONとはフランス語で「良い」を意味する。これをリズミカルに2つ続けて、英語のホーム(HOME)を置いた造語だ。

 

 2013年12月。傘下にIYを置くセブン&アイ・ホールディングス(東京都/村田紀敏社長:以下、7&アイHD)とバルスは、資本業務提携を締結。以後、グループシナジーの創出をめざし協業してきたが、その具体的な事業の第一弾となる。

 

 提携後に7&アイHDの鈴木敏文会長からバルスの髙島社長にあった要請は「GMS(総合スーパー)の時代ではない。IYの住居関連部門の課題解決に一役買ってもらえないか」ということ。これを受け、髙島社長は「(フランフランにある既存の)商品を単品としてIYに提供しても、(鈴木会長から)求められているものは違う」と考え、新業態開発をスタートさせた。

 

 2014年春。鈴木会長へのプレゼンテーションが承認され、そこから一気呵成に「ボンボンホーム」の開発に邁進する。

 

 関東平野に強力な店舗網を構築するIY。機上から見下ろしたその平野が米国西海岸のロサンゼルスに似ているとイメージした髙島社長が考え出したコンセプトは「光あふれる『アメリカ西海岸の暮らし』」だ。季節感を重視し、イベントを実施しながら魅力的なライフスタイルを接客を交えて提案していく。

 

「IYの住居売場は家庭内で不足したものを補充するためのものというイメージが強いが、生活シーンそのものを提案する売場展開や商品構成に努めたい」と抱負を語るのは、IYの青木繁忠取締役常務執行役員だ。

 

 商品的には、幅広い年代に好まれるナチュラルでベーシックなインテリア雑貨、親子で楽しめるキッチンやガーデニング用品、寝具やソファなど約3000アイテムを取り揃えた。

 

 バルスの持つ海外約330の提携生産基地をIYが紹介してもらいながら短期間で商品づくりを進めた。「わずか1年間でこれだけのアイテム数を開発する力をIYは持ち合わせていない」と青木氏は舌を巻く。さらに3月以降も、新しい商品がラインアップに続々と加わる予定だ。

 

 SPA(製造小売業)を志向する「ボンボンホーム」の商品はすべて完全オリジナル。その実現に向けて、2015年4月末までに東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県のIYの店舗内に一挙に20店舗を出店し販路確保を図る。

 

 消費者の生活シーンに合わせ、トータルコーディネートされた商品を開発。売場では「RELAXING TIME TOGETHER」(リビングルーム)、「Ready for A BRIGHT DAY」(朝の時間)、「How to set the table」(テーブルウエア)、「Cook for JOY」(料理関連)、「good sleep good smile」(寝具関連)、「ENJOY YOUR Bath time」(風呂関連)、「HAVE A FUN with…」(ペット・園芸)といった具合にシーンごとの提案を試みている。

 

「売場面積は500㎡で標準化する。ただし、品揃えについては標準化せずに、地域に居住するパート社員さんの意見を反映させながら、地域特性をしっかり打ち出したい」と言うのは青木氏だ。

 

 7&アイHDが推進するオムニチャネル化への取組にも積極的であり、木場店の開業に合わせて全商品をセブンネットショッピングのサイトからの購入を可能にした。最終的にはセブンイレブンで受け取りを可能にし、「いつでもどこでも」の状態を整備する。

 

 なお、2018年2月期末までには100店舗の出店予定であり、その時には年商200億円の達成を計画する。

 

『チェーンストアエイジ』誌2015年3月15日号 「NEW STORE REPORT」から
 

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