「京の台所」から「世界の台所」に? 京都・錦市場で楽しむ話題カフェのモーニング
充実のセット内容
入口すぐの場所に立つと、店の間口の割に奥に長い。京町家の特徴と言われる、典型的な「うなぎの寝所」の構造である。「お好きな席にどうぞ」と案内され、店の奥へと向かった。

スタッフのお姉さんに確認すると、
中庭を抜けたところにある建物のテーブル席を確保。今、来たルートを振り返るような向きに座る。


メニューを確認後、「炭焼きトースト フルブレックファースト」を注文した。事前に調べ、最初からこれにすることに決めていた。お値段、税込2600円。
料理を待つ間、周囲を観察する。私の右手、テーブルで3つほど向こう側には観光客と思われる若いカップルが座っている。互いにスマホを向け合ったり、料理を撮影したりと、なかなか熱いやりとりが展開されている。1人客の私は、静かにメニューが来るのを待った。
10分ほどして、まず私の目の前に置かれたのがスープとヨーグルト。しばらくするとメーンのプレートのほか、店内で焼き上げたこだわりの炭焼きトーストなどが運ばれてきて、これでセットが揃った。

早速、スープ、続いてヨーグルトで口を整えた。トーストは「京都産小麦食パン」と「全粒粉食パン」から選べるのだが、私は前者を選択。ついていた「ピーナッツバター」「糀バター」を交互につけて味わった。うん、おいしい。
メーンのプレートにはスクランブルエッグやら、ドイツ製法のソーセージなどが盛り付けてある。どれを食べるか目移りしたが、興奮する気持ちを抑えつつ、順に食べ進んだ。もちろんカフェなので、コーヒーもかなり美味だった。そして完食する。

もう大満足である。食べ終わった頃には、新しいお客が入ってきていた。私は1人広いテーブルを占拠していたため、他の方の迷惑にならないよう、席を立った次第である。
精算時、スタッフに聞くと9時過ぎぐらいから混み合うとのこと。やはり8時に来て正解だった。ご興味のある方は、ぜひ早めに行くことをおすすめする。
森本守人の 京都、これ知ったはります? の新着記事
-
2025/07/11
あの有名チェーンより古い!京都・三条大橋にある元祖ぎょうざの店「珉珉」 -
2025/06/20
「駅伝発祥の地」京都・三条大橋、老舗食堂の看板メニュー「皿盛」とはどんな料理なのか -
2025/06/18
京都・四条烏丸で人気! 老舗喫茶店「高木珈琲本店」で楽しむモーニング -
2025/06/06
観光客はまだ知らない! 京都・四条大宮の老舗中華そば店の意外な名物メニュー -
2025/05/08
愛媛県南部の城下町で楽しむ、海の幸あふれる郷土料理「宇和島鯛めし」の魅力 -
2025/05/05
京都・寺町、明治時代創業の老舗飲食店で味わう人気メニュー「田舎そば」
この連載の一覧はこちら [46記事]





前の記事



クローガーが予測「25年の5大フードトレンド」、セインズベリーのアルディ対策とは