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「京の台所」から「世界の台所」に? 京都・錦市場で楽しむ話題カフェのモーニング

2025/01/31 05:59
森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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充実のセット内容

 入口すぐの場所に立つと、店の間口の割に奥に長い。京町家の特徴と言われる、典型的な「うなぎの寝所」の構造である。「お好きな席にどうぞ」と案内され、店の奥へと向かった。

典型的な「うなぎの寝所」の構造

 スタッフのお姉さんに確認すると、近所の方に迷惑がかかるからという理由で店の外、具体的にはマンションなど他の敷地に入っての撮影はダメだが、店内での撮影&ネットへのアップはOKとのことで安心する。

 中庭を抜けたところにある建物のテーブル席を確保。今、来たルートを振り返るような向きに座る。

中庭を横目に奥の部屋へ
私が座った席

 メニューを確認後、「炭焼きトースト フルブレックファースト」を注文した。事前に調べ、最初からこれにすることに決めていた。お値段、税込2600円。

 料理を待つ間、周囲を観察する。私の右手、テーブルで3つほど向こう側には観光客と思われる若いカップルが座っている。互いにスマホを向け合ったり、料理を撮影したりと、なかなか熱いやりとりが展開されている。1人客の私は、静かにメニューが来るのを待った。

 10分ほどして、まず私の目の前に置かれたのがスープとヨーグルト。しばらくするとメーンのプレートのほか、店内で焼き上げたこだわりの炭焼きトーストなどが運ばれてきて、これでセットが揃った。

「炭焼きトースト フルブレックファースト」を注文した

 早速、スープ、続いてヨーグルトで口を整えた。トーストは「京都産小麦食パン」と「全粒粉食パン」から選べるのだが、私は前者を選択。ついていた「ピーナッツバター」「糀バター」を交互につけて味わった。うん、おいしい。

 メーンのプレートにはスクランブルエッグやら、ドイツ製法のソーセージなどが盛り付けてある。どれを食べるか目移りしたが、興奮する気持ちを抑えつつ、順に食べ進んだ。もちろんカフェなので、コーヒーもかなり美味だった。そして完食する。

興奮する気持ちを抑えつつ、順に食べ進んだ

 もう大満足である。食べ終わった頃には、新しいお客が入ってきていた。私は1人広いテーブルを占拠していたため、他の方の迷惑にならないよう、席を立った次第である。

 精算時、スタッフに聞くと9時過ぎぐらいから混み合うとのこと。やはり8時に来て正解だった。ご興味のある方は、ぜひ早めに行くことをおすすめする。

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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