ホームセンター市場内の勝者は?

2013/02/19 00:00
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『ダイヤモンド ホームセンター』誌(ダイヤモンド・フリードマン社刊)2012年9月号によると、ホームセンター(HC)市場の規模は3兆8048億円。東日本大震災の復興需要に支えられ、対前年度比4.8%増と好調だった。しかし過去10年間を振り返れば、平均成長率0.4%と成熟感は否めない。

 

 この市場規模を米国のHC企業と比較すると、約6兆3000億円の年商を上げるホームデポ、同4兆5000億円のロウズ――1社分の売上にも満たない(※1ドル90円換算)ほど小さいことがわかる。では、その米国HC市場はと言えば、前記ビッグ2にメナードを加えた3社による寡占化状況にある。すでにHC市場内の雌雄は決しており、今後は、ウォルマートやコストコ、ターゲット、アマゾンなど小売業の勝ち組との異業態決戦が控えている。

 

 そして、日本市場も米国同様に動くとするならば、まずはHC市場内の勝者が決まることになるはずだ。いみじくも、いない(鳥取県/稲井範行社長)がモリスホーム(兵庫県)を完全子会社化。ダイユーエイト(福島県/浅倉俊一社長)と日敷(秋田県/小田原豊満社長)が資本・業務提携する、など今年に入ってから、中堅クラスの合従連衡の動きがにわかに激しくなってきた。 

 

『チェーンストアエイジ』誌2013年3月1日号

 

 ※関西スーパーマーケット(大阪府/井上保社長)の創業者で名誉会長、日本の食品スーパーを産業化に導いた大功労者である北野祐次さんが2月12日に逝去されました。享年88歳。謹んで冥福をお祈りいたします。

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