圧倒的な◯◯に注目! 京都・北野天満宮近くで食す、変わり種うどん

2024/06/28 05:59
森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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全国天満宮の総本社として知られる京都の北野天満宮。祀られているのは学問の神様で、とくに受験シーズンには多くの参拝者で賑わう。周辺にはほかにも魅力的なスポットが点在、有名な観光地だけに飲食する店もたくさんある。その中、ユニークなうどんを出すことで知られる人気の老舗がある。今回は差別化という点でビジネスの参考になりそうな同店に足を運び、食事をするという話だ。

ユニークなうどんで有名なたわらや

春は梅、秋は紅葉で有名

 京都市上京区にある北野天満宮は、全国に1万2000社がある天満宮、天神社の総本社である。御祭神として祀られるのは菅原道真公。地元では古くから「北野の天神さま」と親しまれ、受験シーズンにもなると多くの人が参拝に訪れる。

学問の神様を祀る、北野天満宮
全国天満宮の総本社として知られる

 梅も有名だ。

 東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ──。道真が無実の罪を着せられ太宰府へ左遷される前、大切にしていた梅を前に読んだ歌だが、北野天満宮にはゆかりの梅約50種1500本が植えられている。例年、正月明けから開花、境内一円で紅白の梅が順に咲き、3月末ごろまで楽しめる。

 ほかにも紅葉も美しく、四季を通じ、いつ足を運んでも賑わっている印象だ。

 近隣に目を向けると、同神社の東側に花街「上七軒」がある。京都には現在、祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東の5つの花街があるが、その中でもっとも古い歴史を持つのが上七軒である。

神社の東側には花街「上七軒」がある。写真は中心的な施設のひとつで、各種公演やイベントなどが開かれる「上七軒歌舞練場」

 室町時代、北野天満宮の造営に使用した残木で七軒の茶屋を建て、参拝客の休憩所にした。それらに豊臣秀吉が茶屋株を正式に与えたのが舞妓や芸妓が出入りするお茶屋の始まりとも伝えられる。

 このように周辺は歴史を感じられるスポットが集積しており、京都を訪れる機会があればぜひ歩いてほしいと思う。

 有力な観光地であるため飲食店にも事欠かない。和食を提供する店のほか京町屋を改装したおしゃれなカフェ、中華や洋食料理店など選択肢の幅が広い。

 店を経営する側からすれば、それだけ競争が激しいことを意味するが、その中でユニークなうどんを出すことで有名な店がある。北野天満宮の門前から歩いて2分にある「たわらや」だ。どのような料理を提供しているのか、早速、行ってみよう。

北野天満宮から徒歩2分にある「たわらや」

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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