最悪だからこそ
内閣府と警察庁の発表によると、2011年の日本における自殺者数は対前年比3.3%減の3万651人(確定値)で、1998年から14年連続で3万人を超えている。年齢別では、60代、50代、40代の順に多く、その理由は、「健康問題」「経済・生活問題」「勤務問題」「家庭問題」「学校問題」などである。
自身を殺めるに至るまでの経緯や葛藤はきっと想像を絶するものであろうから、単純に死者だけを攻めることはできない。また、これだけ効率の悪い政府と行政であれば、日本の将来は悲観的であり、そう簡単に、さまざまな環境が良化することもないだろう。
しかし、ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんは、「それでも…」と異議を唱える。「いまが最悪と考えてほしい。最悪であればあとは上向くしかないじゃないですか」。渡辺さん自身も何度も絶望的な局面を乗り切ってきた。そんな経験をもとに、「最悪だからこそ、もう少し生きる」と発想転換の必要性を訴えている。
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