京都・烏丸御池エリアに佇む、ごま油メーカー直営ダイニング ゴマクロサロンの魅力とは

2023/06/02 05:57
森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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京都を歩いていると時々目にするのは、各種アンテナショップやメーカーの直営店。観光客、ビジネスマン、学生、さらに海外からも多様な人が集まる街であるため、幅広い層へ情報発信する場として適しているのかもしれない。今回は、数ある店舗のうち、ごま油メーカーの直営店に足を運んでみた。

人気の烏丸御池エリアにある「gomacro Salon 京都烏丸御池」

白がベースの内装、明るく清潔な雰囲気

 京都市中京区の烏丸御池エリア。ビジネス街の烏丸と隣接しながらも、落ち着いた雰囲気で人気がある。おいしいベーカリーショップや和菓子店も点在、繁華街の河原町とはひと味違う魅力が特徴だ。

 その一角に店を構える「gomacro Salon(ゴマクロサロン)京都烏丸御池」。運営するのは、ごま油の製造を手掛ける山田製油。同社は京都に本社を置く地元メーカーであるが、市内中心部で、アピールしたい何かがあるようだ。

 店は御池通りに面する角地に立ち、外観はおしゃれなカフェ風である。

 実は、以前から何度も前を通ったことがあるのだが、飲食店としては認識していても、実際に中がどうなっているのは知らなかった。一度は入ろうと思いながらも通りから少し覗くと女性客の比率が高く、何となく気後れしていた。しかし今回、思い切って入ってみた。

入口上部には店名と、運営会社、山田製油の文字も目に入る

 私が足を運んだのは土曜日の昼少し前。あらためて店の前に立つと上部には店名の「gomacro Salon」と記してある。また「山田製油」の文字も目に入った。

 いよいよ入店。内装は白がベースで、そこに木製のテーブルと椅子が配置。明るく清潔な感じである。

案内された席でメニューを見て、何を注文するか悩んだ

 案内された、1人用の席でメニューに目を通す。ここのウリは、何といってもごま油やごま関連商品を使った料理。「おすすめ」という坦々麺のほか、ビビンバなど多様な料理が写真入りで載っていた。

 私が選んだのは、独自ブレンドのスパイスを使った「gomacroカレーセット」。トッピングの野菜は山田製油の「エキストラバージンごま油」で炒めているとある。本来なら、一番人気の坦々麺を注文しようかと思ったが、写真“映え”しそうという理由で急きょカレーにした。

 事前調査によると、山田製油はこだわりのごま油を製造している企業。一般的なごま油は、原料のごまを数度圧搾して油を抽出する。低価格商品の場合、化学溶剤を入れ、油を完全に絞り出しているものもある。これに対して山田製油は、品質、味を追求する方針のもと圧搾は最初の1度のみ。つまり「一番搾り」を使っているのだという。

 普段、ごま油を意識して食事したことがないので、そこにはどんな奥深いワールドが広がっているのか、徐々に興味が湧いてきた。期待に胸を膨らませ料理を待った。

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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