注目キーワード「オンデマンドグロサリーデリバリー」「デリバリーロボット」の潮流と事例・特徴

松岡 由希子 (フリーランスライター)
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オンデマンドグロサリーデリバリー

 オンデマンドグロサリーデリバリーとは、食品や飲料、日用品などをオンデマンドで配送するサービスだ。2010年代後半以降、インスタカート(Instacart)やシプト(Shipt)など、主に米国で普及してきたが、コロナ禍を機に、欧州でも同様のサービスが急速に広がっている。

 その代表格が、20年5月に独ベルリンで創設されたゴリラス(Gorillas)である。生鮮食品、加工食品、飲料、日用品など、1000品目以上を取り扱い、モバイルアプリで注文すると、「ライダー」と呼ばれる直接雇用の配達員が10分以内に商品を届ける仕組みだ。ベルリンを含むドイツ7都市、オランダ6都市に加え、21年3月には英ロンドンにも進出し、事業規模を急拡大させている。

 英国では、都市部を中心にオンデマンドグロサリーデリバリー企業が次々と生まれ、競争が激化している。ロンドンで展開する

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記事執筆者

松岡 由希子 / フリーランスライター

米国MBA 取得後、スタートアップの支援や経営戦略の立案などの実務経験を経て、2008年、ジャーナリストに転身。食を取り巻く技術革新や次世代ビジネスの動向をグローバルな視点で追う。

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