[東京 15日 ロイター] – 西村康稔経済再生相は15日発表された2020年10-12月期の国内総生産(GDP)1次速報が前期比プラス3.0%、年率プラス12.7%となったのを受けて談話を公表し、「日本経済の潜在的な回復力を感じさせる内容」と評価した。
談話で西村再生相は「個人消費は各種支援策の効果もあり前期比2.2%」と指摘。「設備投資は3期ぶりプラスとなっており、機械投資を中心に底入れの動き」だとの見方を示した。
一方、「2020年成長率はリーマン・ショック以来の大幅な落ち込みとなっており、昨年のわが国経済は大変厳しい状況だった」とした上で、「経済は依然としてコロナ前の水準を下回っており、回復は道半ば」と指摘。消費は平年を下回って推移し、輸出も変異株の動向を含め欧州などの感染拡大防止策の影響が懸念されるとして、「経済の下振れリスクに十分注意必要」との認識を示した。
政府として感染拡大防止に最優先で取り組む方針で、「総合経済対策は2020年度3次補正予算を迅速かつ適切に執行するとともに、感染状況や経済的な影響を注視しながら、予備費の活用を含め機動的に必要な対策を講じる」と強調した。
西村再生相の談話は午前9時ごろに一度公表されたが、回収され10時過ぎに改めて公表された。