ベイシアの下学上達
JR上野駅前にベイシア(群馬県/橋本浩英社長)のベイシア東京情報センターを訪ねると、1階奥の右側壁に額がかかっている。
下学上達
額の中には、こんな揮毫がある。
辞書を見れば、「身近で容易なことから学んで、だんだんに高度で深い道理に通じること。また、手近なところから学び始めて、次第に進歩向上してゆくこと」とある。
同じような文字が並ぶ言葉としては、「上位下達」(トップダウン)や「下位上達」(ボトムアップ)があるが、これらとはちょっと趣きが異なる。
なぜ、この言葉なのか?
と聞けば、「マネジメント バイ ウォーキング アラウンド」(巡回による管理:Management by walking around〈MBWA〉)に行き着くのだという。
米国の流通業で有名なのは、ウォルマート創業者のサム・ウォルトンやコストコ創業者のジム・シネガルが自他店舗を隈なく歩き回って、学んだという故事だ。
しかし、日本でこの長い英語を使っても浸透しないと考えたベイシアグループ創業者の土屋嘉雄氏がこの四字熟語に思いを注入した。
「肩書きや職位は関係ない。学ぶべき対象があれば、学べ」という考え方は、グループにいきわたっているようで、最近の同グループ事業会社は疾風迅雷の動きを見せている。
【関連BLOG】
http://diamond-rm.net/blog_chief/3970/
千田直哉の続・気づきのヒント の新着記事
-
2025/01/16
成功を超える喜び!経営者が見つけた「人材育成」の本質とは -
2024/09/02
魅力的な売場…抽象的な誉め言葉の意味を明確化するために必要なこととは -
2024/08/02
日本酒類販売社長が語る、2023年の酒類食品流通業界振り返り -
2024/07/03
「何にでも感激する経営者」の会社が業績が良い“意外な”理由 -
2024/06/07
経費率16%なのに?ローコスト経営企業が敗れ去るカラクリとは -
2024/05/23
キットカットをナンバーワンにしたマーケター「アイデアより大事なこと」とは
この連載の一覧はこちら [1800記事]
