あの有名チェーンより古い!京都・三条大橋にある元祖ぎょうざの店「珉珉」

2025/07/11 05:10
森本 守人 (サテライトスコープ代表)

薄皮で小ぶりな餃子をいただく

 入店したのは午後5時半。もう混んでいてもおかしくない時間帯だったが、運良くカウンター席に通された。

 メニューを手に取り、何を注文するかを検討。その結果、「ビールセット」に決めた。ビールのお供に、5種類ある料理の中から一品を選ぶもので、私は「青椒肉絲」を選択した。

「ビール+餃子1人前+一品料理」の「ビールセット」に決めた
「ビール+餃子1人前+一品料理」の「ビールセット」に決めた

 料理が来る間、店内を観察すると家族連れ、インバウンド客、女性同士など多様なお客で賑わっている。私が座っているカウンターには男性の1人客が多かったが、中にはおしゃれな感じの年配女性も座っていた。

 スマホでについて調べると、関西だけでなく首都圏にも店舗があり、各地に広がっていることがわかる。その中、私が今いる三条店は、京阪電鉄に乗れば創業地の大阪から一本というアクセスで、チェーン展開の比較的初期にオープンした店なのではないかと想像する。

 そうこうしている間に届けられたのがこれ。どうです、おいしそうでしょう。

ビールを流し込む。ぷはー!続けて青椒肉絲
ビールを流し込む。ぷはー!続けて青椒肉絲

 まずはジョッキを手にとり、ビールを流し込む。ぷはー!これは最高だ。続けて青椒肉絲を少しつまんで口へ、するとまた体が強くビールを要求、ぐびぐびとやる。たまらんではないか。

 しばらくして餃子がやって来た。の餃子は、「王将」と比べると薄皮、さらに小ぶりなのでテンポよく楽しむことができる。1個とり、タレにつけて頬張り、再びビールを補給する。

しばらくして餃子がやって来た
しばらくして餃子がやって来た

 あとちょっとだけ何かを追加したくなり、メニューを見て、頼んだのが「やきめし」。タイミングがよかったのだろう、案外早くきて食べる。あぁ、やっぱうまいよな。

フィニッシュは「珉珉やきめし」。もう満腹だ
フィニッシュは「珉珉やきめし」。もう満腹だ

 興奮しながらだったからか、あれよあれよという間にすべてが胃に吸い込まれていった。とても幸せな気持ちである。

割り箸の袋には「元祖ぎょうざの店」と書かれている
割り箸の袋には「元祖ぎょうざの店」と書かれている

 約60年間、三条大橋界隈の風景を見守って来た「三条店」。もし時代が重なっていたら、新撰組の面々もここで一献ということもあったかも知れないと考えながら、私は店を後にした。

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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