あの有名チェーンより古い!京都・三条大橋にある元祖ぎょうざの店「珉珉」
薄皮で小ぶりな餃子をいただく
入店したのは午後5時半。もう混んでいてもおかしくない時間帯だったが、運良くカウンター席に通された。
メニューを手に取り、何を注文するかを検討。その結果、「ビールセット」に決めた。ビールのお供に、5種類ある料理の中から一品を選ぶもので、私は「青椒肉絲」を選択した。

料理が来る間、店内を観察すると家族連れ、インバウンド客、女性同士など多様なお客で賑わっている。私が座っているカウンターには男性の1人客が多かったが、中にはおしゃれな感じの年配女性も座っていた。
スマホで珉珉について調べると、関西だけでなく首都圏にも店舗があり、各地に広がっていることがわかる。その中、私が今いる三条店は、京阪電鉄に乗れば創業地の大阪から一本というアクセスで、チェーン展開の比較的初期にオープンした店なのではないかと想像する。
そうこうしている間に届けられたのがこれ。どうです、おいしそうでしょう。

まずはジョッキを手にとり、ビールを流し込む。ぷはー!これは最高だ。続けて青椒肉絲を少しつまんで口へ、するとまた体が強くビールを要求、ぐびぐびとやる。たまらんではないか。
しばらくして餃子がやって来た。珉珉の餃子は、「王将」と比べると薄皮、さらに小ぶりなのでテンポよく楽しむことができる。1個とり、タレにつけて頬張り、再びビールを補給する。

あとちょっとだけ何かを追加したくなり、メニューを見て、頼んだのが「珉珉やきめし」。タイミングがよかったのだろう、案外早くきて食べる。あぁ、やっぱうまいよな。

興奮しながらだったからか、あれよあれよという間にすべてが胃に吸い込まれていった。とても幸せな気持ちである。

約60年間、三条大橋界隈の風景を見守って来た「三条店」。もし時代が重なっていたら、新撰組の面々もここで一献ということもあったかも知れないと考えながら、私は店を後にした。
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